「THE HOUSE 金澤」のスタッフ日記&現場レポート
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『江戸しぐさ』とは
江戸の大商人たちが、商売繁盛と人間関係を円滑に運ぶための
知恵として、親から子へと代々口伝されてきた行動哲学・道です
日常のマナー向上と他人への思いやりこ育もうと、“江戸しぐさ”を
授業に取り入れている学校があるのだと、先日ラジオでいっていました
主なしぐさをご紹介すると…
「傘かしげ」…雨の日に狭い路地ですれ違う時、ぬれないようお互いの傘を外側に傾ける
「肩ひき」…やっとすれ違える道で、すれ違いざまに左肩を路肩に寄せてひいて歩く
「腰浮かせ」…混雑した狭い渡し舟などで、順番に腰を浮かせてこぶし一個分詰めて
なんとか一人分の席をつくり、譲り合う
「時泥棒」…アポ無しで訪問したり、または約束の時間に遅れるなどで相手の時間を奪うのは重い罪
「うかつあやまり」…相手に自分の足を踏まれた時「すみません、こちらがうかつでした」と
自らが謝ることで、その場の雰囲気をよくする
「逆らいしぐさ」…「しかし」「でも」と文句を並べ立てて逆らわない
(年長者からの配慮ある言葉に従うことが人間の成長につながる)
「三脱の教え」…人を肩書き、年齢、職業で判断しない
これらの江戸しぐさは、自然を大切にし、円満な人間関係を維持し、異文化と共生する知恵であり、
これを身に付ければ、周りの人たちを幸せにし、笑顔が絶えない、しかも商売が繁盛する
京都や大阪など、上方商人が「勤勉」「始末」「世間に奉仕」を
モットーにしたことと相通じるものがあります
江戸の大商人は、経済の実権は握ってはいるものの、建前にこだわる武士を相手に、上手に
立ち回らざるを得なかった(難癖をつけられれば、いかように処分されても仕方がなかった)
そして、やがて「単なる処世術」から「行動を伴った精神性の高い生活哲学」へ
昇華することによって、“江戸しぐさ”として結実していったようです。。。
政治のリーダーである武士と、経済のスペシャリストとして対等に接する
と同時に、後継者育成に力を注いだ結果なのでしょう
最近、携帯電話で喋りながらダラダラと歩いて横断歩道を渡ったり、毎晩夜中にアパートに
たくさんの友達をよんでドンチャン騒ぎしたり、毎日早朝に爆音を鳴らして改造車を運転して
住宅街の駐車場に停めたり・・・とマナーの悪い人が本当に多いです
そういう私も、他人に迷惑をかけていることあるかもしれません
江戸しぐさは、人びとが互いに尊重し助け合い、地域で快適に暮らすための「共生の哲学」です
他人に迷惑をかけない振舞い、生活のマナーや互いを思いやり気遣うことの大切さを
江戸しぐさから学ぶ!ちょっとした気遣いができているか~今一度振り返ってみましょう
(田野)
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