「THE HOUSE 金澤」のスタッフ日記&現場レポート
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10月に入って、賃貸住宅の新たな“賃料表示制度”が始まりました!
不動産会社の店頭やインターネットでの物件募集広告や重要事項説明書などの
記載項目として、従来の物件情報に加え、『めやす賃料』が表示されるのです
めやす賃料とは、1ヶ月当たりの実際の負担額のことで、仮に同じ条件で4年間住んだ場合の
賃料、共益費、敷引金(敷金の預り金から必ず差し引く部分)、礼金、更新料等を合計し、
1ヶ月当たりに割り戻したものをいいます。
【計算例】
賃料75,000円、共益費3,000円、敷引金0円、礼金1ヶ月、更新料1ヶ月、2年契約の場合の
めやす賃料は下記の通り、81,125円となります。
賃料 共益費 支払期間 礼金 更新料 期間 めやす賃料
{(75,000円+3,000円)×48ヶ月+75,000円+75,000円}÷48=81,125円
当然ながら、めやす賃料は従来の賃料より高く表示されます。
業界団体が、一見貸手側に不利にみえるこの表示制度の普及を進めるのは、
借主と貸主の理解不足によるトラブル防止と、トラブル多発による賃貸市場に
対する失われる信頼の危機感からなのです
中でも最大のものが更新料の無効訴訟。
テレビや新聞等で最近よく報道されているので、ご存知の方も多いでしょう!
「更新料」とは、賃貸借契約の更新時に家賃の1ヶ月分を
支払うもので、全国的に“慣習”として定着しています。
ところが、従来は受け入れられてきた更新料が『無効』とされる判決が最近相次いでいるのです
法律の規定の無いこの更新料、実はそのルーツは,戦前にさかのぼります。
当時、東京では人口が増加し、住宅不足に陥っていました。そこに“物価統制令”が出て、
家賃の値上げを禁じられた大家さんが、契約を更新する際に、居住継続と引き換えにお金を
借主に要求することが横行し、この“ヤミの権利金”が更新料の起源といわれています。
貸手優位の市場で生まれた慣習『更新料』・・・ですが、現在の環境は、当時と180度異なる
借手市場です! 賃貸住宅の空室率は年々上がり、当然、家賃相場も下落する…
そんな中、業界では更新料も消えるのでは、という見方も広がっています。
最後に、「めやす賃料」表示制度は、実際にに入居期間中にトータルしていくら支払うのかを
算出し、それを月額ベースに割ることで入居者の経済的な負担を明確にすることが目的です!
この制度の導入により、今後は借手も貸手もトラブルが無く、
納得して契約するような市場をつくっていけそうですね
(田野)
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