「THE HOUSE 金澤」のスタッフ日記&現場レポート
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内断熱(充填断熱ともいう)と外断熱(外張断熱ともいう)、どちらが優れているのでしょうか?
どちらの断熱の家がいいのかしら?という相談を受けることがとても多いです!
そこで、そもそも断熱とは
「温度(熱)は、高い方から低い方に移動」します!
断熱が無いと、冬場は暖かい室内から寒い屋外へと熱が逃げていきます。 夏場はその反対です。
断熱をしない場合、約8割の熱が逃げていくと言われています。
この熱移動を阻止するのが断熱材なのです
さて、本題に入りますが、住宅においては、内断熱と外断熱の断熱性の優劣は、実はありません
重要なのは、家全体の熱抵抗値(熱の伝えにくさを表す数値)の確保と、
壁体内結露防止のための綿密な計算と、施工がしっかりとされていることだと思います!
内断熱にするか外断熱にするかの判断の決め手は、
色々ある断熱材の特徴のどの部分を優先して選ぶか!というライフスタイルの差と、
あとはコストの問題と言えるでしょう
例えば、とにかくコスト重視でグラスウールやロックウールを選ぶのも一つですし、
調湿機能を重視してセルロースファイバー(新聞古紙が主原料)を選ぶのもまた一つの選択肢です。
これらはいずれも内断熱ですが・・・
はたまた、柱や天井の梁をあらわしにしたいから外断熱!という選択肢もあるでしょう
ここで、木造住宅の内断熱・外断熱それぞれについて、設計性・施工性や維持管理について、
一般的なメリット、デメリットをご紹介します
【内断熱】…柱と柱の間に断熱材を挟み込む工法。
メリット ・比較的安価
・施工が簡単なので、施工できる工務店・ハウスメーカーが多い
・使用できる断熱材の種類が豊富
デメリット ・施工が不完全だと壁体内結露が起きる恐れがある
・柱などの木材の部分で断熱材が途切れてしまうため、
その柱の部分から熱損失(熱が逃げる)が生じやすい
・気密工事の施工性が悪い
・選ぶ断熱材によっては、経年変化により断熱性能が著しく低下することがある
【外断熱】…柱の外側に断熱材を張りつけ、家全体をすっぽり覆う工法。
メリット ・気密工事しやすい(気密性が高くなるので、しっかりとした計画換気が必要)
・家全体を覆うので、床下や小屋裏も他の部屋とほぼ同じ温度・湿度である為、
床面積の他に使用できるスペースが増える
・ポリスチレンフォーム(発泡プラスチック系)などは、特性(断熱性、耐圧性、耐候性に優れ、
吸水・吸湿性熱伝導性が小さい)から、壁体内結露の心配が少ない
ただし、基礎外断熱の場合、シロアリ対策が必要(ターミメッシュ工法)
・柱などの木材が腐る恐れが少ない
・冷暖房効率が良い(夏場ちょっとエアコンかけるだけで、切った後もある程度涼しくなる)
・床暖房をしなくても内断熱(床断熱)より1階の床が冷たくない
デメリット・工務店・ハウスメーカーによっては対応できない場合がある
・内断熱よりコスト高になる
・柱と外壁材の間に断熱材が納まるため、極端に重い外壁材は使えないことがある
・断熱材が樹脂製品のため、エコ評価が低いものが多い
・特に冬場乾燥するので、加湿器が必要(高気密高断熱の家の特徴とも言える)
・普通の家よりも音が響きやすいので、床や壁の材料などで吸音の工夫が必要
なお、どんな家を建てるか?を考える時、断熱方法だけじゃなく、地震が怖いから頑丈な家がいい、
入居まで時間が無いから短期間で建つ家がいい、借入れに限度があるからとにかく安い家がいい…
など、自分たちの目的にあった工法を同時に考えていく必要がありますよね
弊社は両方の断熱方法を取り入れています
お客さまのお役に立つために・・・
弊社施工のご入居者宅にお伺いする際、どちらの工法にしろ、とても満足していらっしゃるお客さまの
お声をいただくたびに、とてもありがたく、嬉しく、幸せな気持ちになります!
そして、私たちの住まいのご提案が間違いじゃなかったと確信するのです
(田野)
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