「THE HOUSE 金澤」のスタッフ日記&現場レポート
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日本のことわざでいうところの「日光を見ずして結構と言うな」と言われるほど、
風光明媚な土地としても知られるイタリア南部のナポリ!
ただし、現在では「ナポリが死なないうちに見ておけ」や、
「ナポリを見ないうちに死んだ方がマシ」という皮肉の意も含まれます
ナポリ市の人口は約100万人で、古くから過密が社会問題になっていて、
さらに今、深刻な“ごみ問題”が起きているからです
ナポリ郊外で、ごみ処分場の増設計画に怒った地元住民が、約1ヶ月にわたり
処分場周辺を封鎖、ナポリの路上などに約2400トンのごみが放置される事態となっています
処分場は昨年、ナポリ中心部から約20キロ離れた郊外に開設されましたが、分別されずに
埋め立てられるごみが多いため、悪臭を放ち、住民は嘔吐や皮膚病など健康被害を訴えています
近く、満杯になる見通しで、政府が2ヶ所目の建設を計画したのに対し、
住民数百人は9月下旬から、処分場に通じる道路でごみ運搬車の出入りを阻止
回収されないごみが、路上に積まれていく状態になったのです!
ベルルスコーニ首相は先月22日、汚染対策費1400万ユーロ(16億円)の計画を急きょ発表した
ものの、住民はあくまでも計画の撤回を求めており、警官隊との衝突にまで発展しました。
ナポリでは2~3年前にも処分場が満杯になり、大量のごみが街に散乱する事態が起きています
ごみ問題を解決するには行政だけでも住民だけでも限界があります
住民としては、分別の徹底はもちろん、出すごみを最小限に抑えること!
行政としては、住民が出したごみをただ単に処理するだけでなく、
リサイクルできるものはリサイクルして循環型社会をつくること!
最良の方法を今後も一緒に考え、それぞれしっかり責任を果たしていくことが大切なのでは
生活していく上でごみを出さずに生活できる人なんていません。
地球上にたまっていくごみは、確実に昨日より今日の方が多いはずです!
ナポリの問題は決して他人事ではありませんね
(田野)
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