「THE HOUSE 金澤」のスタッフ日記&現場レポート
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
最近住まいづくりの相談で多いのは、防音対策についてです。
防音対策というのは、外からの騒音をシャットアウトするだけでなく、
我家の生活音で近所に迷惑をかけない、もしくは部屋どうしの物音を防ぐためにも必要です!
また、音を漏らさないだけでなく、心置きなく音楽などを楽しむためにも
防音対策は万全に行いたいですよね
さて、音には空気を伝わってくる音と壁や床などの個体を伝わってくる音の二種類があります。
それぞれの防音対策として、窓や壁の隙間をなくし、気密性を高める方法と、
音のエネルギーを吸収またははね返す方法が考えられます。
本来、防音工事は、部分的ではあまり効果が期待できません・・・
音をシャットアウトしたいのなら、家全体でトータルに考えていく必要があります
かといって、防音は本格的になればなるほど大きな費用がかかりますから、
効果的な方法と場所を考えることが大切です。
ムダな部分に防音対策をしても仕方ないですからね
快適な環境を実現するためには、防音の3つの要素を知る必要があります。
① 防振(壁などの構造体に伝わる振動を防ぐ)…モーターなどの音や振動の発生源を
ゴムやコルクなど弾力性のある材料で支えて振動を建物の構造体に伝えない。
② 防音(音を吸収する)…グラスウール・ロックウール、石膏ボードなどの多孔質な材料で
音が伝わるエネルギーを吸収。
③ 遮音(音を伝えない、はね返す)…鉛シートやコンクリートのような質量の大きい遮音材で
空気振動で伝わる音を遮断。
ここで、ご主人のオーディオルームを計画するとしましょう
音を楽しむための部屋では、遮音と吸音のバランスが大切です
遮音性能だけを高めると、室内の音はビンビン鳴り響き、吸音性能だけを高めると、
エコーの無い部屋になり、室外への音のもれを防ぐことは出来ません。
そこで、グラスウールや石膏ボードなどの遮音材・吸音材(音響材料)を下地や仕上げ材として、
床・壁・天井でバランス良く組み合わせて用います。
もちろん、防音サッシや防音ドアなども用いて万全の防音対策をします!
ただ、これらのものは特殊なものなので、結構なコストがかかります
コストをあまりかけたくないお客さまにはインテリアのご提案をさせていただいてます
①床材をカーペットやコルクタイル・クッションフロアや裏にゴムの付いたフローリングを選ぶ。
②吸音ボードを壁の仕上げ材に使う。
③カーテンをふつうより厚地にしたり、二重に取り付ける。
④照明器具をダウンライトではなく、天井直付けにし、取り付け場所にも配慮する。
⑤換気扇をつける場合も、音の漏れに注意して防音タイプのものを用いる。
最後に、音の感じ方にはとても個人差があるということは認識しなければなりません
静かな空間でないと集中できない人もいれば、ざわついた雰囲気でも集中できる人もいるでしょう!
音の漏れの度合いも人によってとり方が違います。
残念ながら、きちんと防音工事をしても、その程度が自分の思いと異なることがあるということです。
そういう意味では、音は空気や温度・結露などと同じように、
その人を取り巻く環境や好みに大きく影響されるものなのです。
これからも、お客さまのニーズを正確に捉え、(どの程度の防音対策を要望し、その理由は何なのか)
お客さまの想いを大切にし、共に幸せを築いていきたいと思います
(田野)
PR
この記事にコメントする