「THE HOUSE 金澤」のスタッフ日記&現場レポート
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日本の伝統建築の美しさは、屋根に負うところが多いと言われます。
寺社はもちろんのこと、住宅においても屋根の勾配や軒の深さ
が作り出す光と影の按配は、名建築の条件でさえあるでしょう
重苦しくなりがちな瓦屋根を、軒先を反らせることで軽く、また明るく見せる
驚くべき技術は、木造建築最大の発明と言っても過言ではありません。
もともと軒先は、外でもあり内でもあるような空間、内と外を繋ぐ空間です
一つ一つの家屋は独立していても、それぞれの軒が微妙に高さや
奥行きを変えながら、町並み全体としてのリズムを生み出していく…
こうした軒先のデザインは、西洋の石造建築にはあまり見られない!
また、インテリアだけで満足する集合住宅からも生まれませんね
雨の日も晴れの日も、人は軒に入る時に表情を変えます。
軒は、直射日光を遮り、地面や壁からの間接的な光を呼び込み、
夜には室内からの照明の灯りや家族の温かい気配が漏れでてくる!
軒先は外と内の光を融合し、柔らかい雰囲気を醸し出すのです。
ただ、高層ビルやマンションの立ち並ぶ都会などでは、
こうした光景も少なくというか無くなっちゃいましたねぇ
印象的な表情も少なくなっているような気がするのです、もったいない
(田野)
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