ロック～わんこの島～

　　映画『ロック』を観に行ってきました

この映画は、２０００年に発生した三宅島大噴火の災害で、生まれ育った島を離れざるを
得なかった小学生の主人公とその家族と、飼い犬・ロックの物語(実話を元にしている)です。

毎度のことですが、最初っから最後まで泣かされっぱなしの私でした…

ここでは、飼い犬・ロック絡みの話もさることながら、大規模災害で被災した家族が
如何にして避難生活を乗り越えるか！というテーマについても描かれています。

「俺達に出来ることは、落ち込まないこと！落ち込んだら負けるぞ。」と家族を励ます父親…

島からの離島で生活基盤を破壊され、いつ終わるとも知れない避難生活を
余儀なくされた避難民ならではの風景がリアルに映し出されています。

時勢柄、東日本大震災や福島第一原発の被害に遭い、まさに「いつ終わるとも
知れない過酷な避難生活」を続けている被災者の人々の境遇とも重なります。

ワンちゃんを扱った作品としての方向性は、以前鑑賞した映画『わさお』に近いです。

最初から悲劇的な結末が明示されている映画『星守る犬』は「泣くのが分かりきっているから観ない」
的な傾向がありましたが、その点この映画は、ある意味家族皆なで“安心して観れる”作品です

なお、この作品の脚本家の水橋さんは金沢市出身で、中江監督とは夫婦なのだそうですよ。。。

(田野)